・生理前になると便秘に悩まされている
・生理前の便秘改善方法を知りたい
「生理前になると便秘になっておなかが張ってつらい…」
「生理前の便秘によって、体の調子が悪くなる」
そんな方に読んで欲しい記事です。
生理前に便秘になってしまう原因と改善法の全てが分かる記事になっています。
「目次」で気になるところだけに飛ぶこともできるので、気を楽に読んでくださいね。
目次
1. 日本人女性の半数以上が生理前に便秘!
なんと!日本人女性の半数以上が同じ悩みを抱えています。
「わたしだけじゃなかったんだ…」
と少し安心しますよね。
生理は定期的に訪れるものだからこそ、改善できたら気持ちが晴れますよね。
「もうすぐ生理前だ…つらい便秘の時期がやってくる…」
なんて悩まなくなるように、対策を打っていきましょう。
2. 生理前に便秘になる原因はホルモンにあり!
さて、生理前に便秘になってしまう根本的な理由ですが、女性ホルモンの1つである「黄体ホルモン」の変化が大きな原因なのです。
「黄体ホルモンってなに??」
分かりやすく説明していきます。
そもそもホルモンとは?
ホルモンとは、カラダのいろいろな働きを調整してくれる重要な物質のことです。
ホルモンバランスが乱れると、不調になりやすいのは、エネルギーの代謝、食欲、食べ物の消化、血圧、そして骨や筋肉の成長などが全てホルモンの影響を受けているからです。
まとめ
ホルモンとは、
カラダのいろいろな働きを調整していくれる物質のこと。
エネルギー代謝・食欲、食べ物の消化、血圧、骨や筋肉の成長などが全てホルモンの影響を受けている。
50mプールいっぱいに水が入っているとして、そこにスプーン1杯程度の割合なのです。
こんな少量でもしっかり効果を発揮するんですよ!
多くあるホルモンの中でも、女性の卵巣でつくられるのが「女性ホルモン」
この女性ホルモンが今回の生理前の便秘になる原因でもあるのです。
女性ホルモンは2つの種類があります。
「卵胞ホルモン(エストロゲン)」
「黄体ホルモン(プロゲステロン)」
この後者の、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が、生理前に便秘になってしまう原因なのです。
3. 黄体ホルモン(プロゲステロン)とは?
黄体ホルモンとは?
受精卵を着床させやすくして妊娠できる環境を整える働きがある重要な物質です。
この黄体ホルモンが悪さでもするでしょうか…?
生理前に、黄体ホルモンが増え始めることが便秘の原因なのです。
黄体ホルモンが増え始めるとなぜ便秘になるの?
黄体ホルモンが増え始める生理前が便秘になる理由は以下の3つです。
理由1
.この黄体ホルモンの分泌量が増えはじめると、妊娠にそなえて栄養や水分など、さまざまなものを体内にため込みやすくするから便秘になるのです。
またそれと同時に、腸の働きをにぶらせて大腸の腸壁から水分を吸収されてしまうことによって、便が硬くなってしまうのです。
理由2
黄体ホルモンは妊娠した時に流産しないようにと子宮の収縮を抑制する働きもあり、それが腸にも影響して動きを低下させてしまうことで、便秘になりやすくなるのです。
理由3
黄体ホルモンの分泌量が増えはじめる時期は、自律神経のバランスも変化し、交感神経が優位になるものです。
交感神経が優位の状態が続くと、カラダが常に緊張し、その結果便秘になりやすくなるのです。
※交感神経とは、自律神経の中で興奮の刺激を全身のさまざまな器官に伝える神経のこと
以上の3つが生理前に便秘になるおもな原因です。
まとめ
黄体ホルモンの分泌量が増えると
・栄養や水分などがため込まれやすくなる
・腸の働きをにぶらせる
・大腸の腸壁から水分が吸収されることで便が硬くなる
・妊娠したときに流産しないようにと子宮の収縮を抑制することで、腸にも影響して動きを低下させてしまう
・自律神経が乱れ、交感神経が優位になることで常にカラダが緊張し、便秘になる
原因が分かると少しスッキリしましたね。
では、具体的に生理前の便秘はどういう改善法があるのでしょうか?
次で説明していきます。
4. 改善法はこの9つの方法を試してみて!
まずは1つずつでも良いので、生理前の便秘になるやすい時期にでも取り入れていきましょう。
どれも少し生活の内容を改善するだけでできるものです。
改善法その1 : 1日1.5L以上の水分をとる
女性なら1日1.5L以上、水分を積極的にとるようにしましょう!
水分をとることで、腸に刺激が与えられます。
腸に刺激が与えられることにより、「ガストリン」というホルモンが分泌されてその結果、腸の運動が活発になります。
改善法その2 : 硬水を飲む
硬水には「マグネシウム」が多く入っています。
このマグネシウムは、便の水分量を増やし柔らかくする作用を持っているため、便秘の解消につながります。
硬水で代表的なのがコントレックスやエビアン。
どちらかと言うとエビアンの方が中硬水なので飲みやすいです!
改善法その3 : しっかり休息をとる
カラダが常に気を張っていて緊張していることで、便秘になりやすいので、しっかり休息を取りましょう。
改善法その4 : おなか周りを温める
おなかの冷えは、下痢や便秘などにつながりやすいです。おへその下には大きな血管が流れているため、おへそを温めるようにしましょう。
改善法その5 : マグネシウム入りの湯船につかる
マグネシウムは腸の活動を促す作用があります。
マグネシウムは皮膚からも吸収することができるため、入浴剤としてマグネシウムを使うことをおすすめします。
改善法その6 : 冷たいものを食べない
冷たいものを食べたことによるおなかの冷えは、下痢や便秘につながります。生理前は特に避けましょう。
改善法その7 : 運動をする
日頃から運動するように心がけましょう!全身運動をすることで、大腸が活発に働き始めます。
改善法その8 : 乳酸菌を摂る
乳酸菌には2つの種類があります。
動物性乳酸菌
主にヨーグルトやチーズなど、動物性の中に含まれる乳酸菌です。
ただ、この動物性乳酸菌は胃に到達するとほとんどが胃酸で死んでしまいます。
腸に届くのはごくわずかです。
植物性乳酸菌
味噌や漬物などの中に含まれる乳酸菌です。
特徴として、植物性乳酸菌は塩分が高い環境でも生き続けることができる強い乳酸菌です。
そのため、胃の中であってもほとんどが死滅することなく、生きたまま腸に達することができます。
そして腸内の善玉菌として活躍してくれます!
つまりは、植物性乳酸菌を積極的に取り入れましょう!ということです。
手軽に摂れるものだと、市販で売られている「乳酸菌ラブレ」がおすすめです!
おすすめの植物性乳酸菌
- ぬか漬け
- キムチ
- 柴漬け
- たくあん
- ザワークラウト
- ピクルス
- メンマ
- ザーサイ
- 納豆
- 味噌
- 醤油
- 塩麹
- 甘酒
- マッコリ
- 日本酒 など
改善法その9 : 食物繊維を摂る
食物繊維には2つの種類があります。
不溶性食物繊維
胃などで消化されにくいという特徴を持っています。
そのため、腸まで繊維が届き、便のカサを増やして腸をを刺激するという役割を果たします。
おすすめの不溶性食物繊維
- 大豆
- ごぼう
- 小麦ふすま
- 穀類
- 豆類
- 切り干し大根
- 市販のこんにゃく
- きくらげ
- きのこ類 など
水溶性食物繊維
水分を多く含み、便を柔らかくしたり、腸内の善玉を増加させて環境を整える役割を果たします。
おすすめの水溶性食物繊維
- 海藻類
- こんにゃくの原料
- 芋類
- 葉物の野菜
- 熟した果物
- オーツ
※こんにゃくの原料は水に溶けますが、食用のこんにゃくになると水に溶けないため、市販のこんにゃくは不溶性食物繊維になります。
食物繊維は不溶性も水溶性もどちらもバランスよく取り入れることが大切です!
まとめ
毎月訪れる生理。
生理前になると、便秘になったり、イライラしたり、いろんなことがありますよね。
とはいえ、それはホルモンの変化によるもの、自然なことなのです。
ただ、気にしないようにするのも無理な話です。
ぜひ今回ご紹介した改善法を、試してみてください。
そして自分のカラダを大切にしてくださいね。